ブログのコメント欄でいただいた質問に答えていくよ!
今回の質問
数十年前の医学部なんて偏差値60あれば受かるレベルだったのに、
今の50歳以上の医者は今のインフレした入試偏差値でイキれるのずるくないですか?
2021/11/29(22:59)
受験生の悲痛な叫びって感じだね
まずファクトチェック(事実確認)してみましょうか。
駿台全国模試におけるA判定ライン偏差値の変化(1990年から2014年)
昭和大学 +5
慶應義塾大学 +6
日本医科大学 +8
北里大学、東邦大学、聖マリアンナ医科大学 +11
金沢医科大学 +12
杏林大学、順天堂大学、帝京大学、東海大学、愛知医科大学、藤田保健衛生大学 +13
東京慈恵会医科大学 +17
やば
当時は受験人口が今の比ではなかったので医学部も難しい印象でしたが
実際にデータを見ると私立医学部は圧倒的に難化していますね。
当時は受験人口が多かったから同じ偏差値50でも今より難しかったんじゃないの?
Hamさん、それマジで言ってます?
…あ
…聞かなかったことにしておきます。
さて、質問に戻りますか。
Hamさんは簡単なときに入学して今の偏差値でイキり散らす医者は悪いと思いますか?
全然思わん
先見の明があったとも言えるし運が良かったとも言える
ことさらイキり散らす行為は見苦しいかもしれないけど勝ちは勝ちだからね
学歴は水物というか売ることのできない株式投資みたいなもんなんだ
合格したときの偏差値が買値
今の偏差値が現在値ということですね。
そういうこと
そういう意味だといまお買い得の大学はありますか?
その前にちょっとトレンドの話をさせて
医学部全体の定員数は実は増えているんだけど
地域枠とか推薦枠が増えているだけで私立の一般入試の枠はむしろ減ってきてるね
現役生は積極的に推薦を狙っていくべき
推薦枠のほうが明らかに入りやすいですからね。
早々に一般入試に的を絞って高3くらいから入塾してくる学生が多いんですが
今の御時世では愚の骨頂だと思います
2022年度入試では
日本医科大学が一般枠を4人減らして推薦枠へ
産業医科大学が一般枠を5人減らして推薦枠へ
金沢医科大学が編入制度を廃止して帰国子女、AO、推薦枠へ
と時代は推薦に移っているね
隔世の感が否めないですね。
YouTuberや予備校講師の影響か知りませんが
推薦入試をやたらと叩く風潮がインターネットには残存していますが
私立医学部に関して言えば時代遅れですね。
昔の予備校講師は集団指導で一般入試対策してガンガン稼ぐっていうビジネスモデルだったからね
推薦入試みたいに個人個人の対策が必要なものには向かないんだ
指導者側も価値観をアップデートしていく必要があるね
私立に限って言うのであれば
一般入試は仕方なく受けるもの
くらいの認識でいたほうがいいでしょうね。
とはいえ一般入試で狙えるお買い得な大学は本当に1つもないのでしょうか。
一般入試でも2014年までは帝京大学医学部がお買い得だったんだけどね
いやお買い得っていうか学費がめちゃくちゃ高くて入れる層が限られてたってだけなんだけど
学費が高いのにお買い得ってのも変だな…まあいいや
んで学費を1000万円以上下げて英語を必修化したら偏差値高騰しちゃった
ということはかつての帝京大学のように
学費が理由で偏差値がそれほど高くない大学は今後難化する可能性があると?
私立医学部全体が学費値下げトレンドにあるのは間違いないね
んで川崎医科大学、東京女子医科大学、金沢医科大学は4000万切ってないから
今後学費を少し安くして難化する可能性はあるね
あと東京医科大学も学費を安くするって報道があったはず
かもね
あの事件についてどう思うかは各人の自由だけど
受験難易度だけで言うなら今受けておいた方がいいかもね
以上!
iPadを用いたより詳しい勉強方法はこちらのnoteにまとめてあります!
有料ですが自信作なのでよかったらご覧になってください。